こんにちは。
伊東市で勉強が嫌いな中学生に勉強方法を教えるオーダーメイド家庭教師の富おか正典です。
今日は中学生で習う英文法の受動態についてコツを紹介します。
受動態は中学2年生の終わりに習いますが、
主語と動詞、目的語の概念がしっかりできていないと、苦戦する文法です。
そこで、今日は英語が苦手な中学3年生のために、受動態の作文のコツを紹介します。
答えを最初に言ってしまうと、受動態の英作文のコツは日本語に訳してしまうことです。
それでは、行ってみましょう。
受動態は別名、「受け身の文」とも呼ばれています。
例えば、
My father uses this computer.
（私のお父さんはこのコンピューターを使います）
という文があります。
この文をコンピューターの側から見ると
日本語では
「このコンピュータは私のお父さんによって使われます。」
となり、英語では
This computer is used by my father.
となります。
これが受動態です。
受動態は丁寧に説明すると、
最初の文（能動態）
My father（主語） uses（動詞） this computer（目的語）.
の目的語が主語となることにより、
動詞がbe動詞＋過去分詞（この場合はis used）に変化します。
受動態で最も重要なことは、能動態の目的語が主語になるということです。
逆に、目的語を見つけることができれば、受動態なんて簡単です。
しかし、中学2年生や3年生の始めに、文の中で目的語を見つけることができる人はそれほど多くありません。
そこで、英語が苦手な人は、受動態の文を作成する時、最初に日本語訳を作成します。
例えば、
They speak English in Canada.
という文を受動態に直すと、
English is spoken in Canada.
という文になるのですが、
多くの人が悩むのは、主語をEnglishにするかCanadaにするかです。
They speak English in Canada.
を日本語に直すと、
「彼らはカナダで英語を話します。」
になります。
これを日本語に直すと、
「英語はカナダで話されます。」
となるのですが、日本語では
「カナダでは英語が話されます。（または、カナダでは英語を話します）」
と直すことも可能です。
「カナダでは英語が話されます。」
と日本語に直した場合、多くの人は
Canada is spoken English by them.
という間違った英語にしてしまいます。
そこで、この間違いを起こさない方法です。
まず、最初の文
They speak English in Canada.
「彼らはカナダで英語を話します。」
の日本語の中で、必要のない言葉を探します。
「彼らは」「カナダで」「英語を」「話します」の中で必要ないのは、
「カナダで」です。
「彼らは」「英語を」「話します」は十分理解出来ますが、
「彼らは」「カナダで」「話します」では「何を？」と疑問が残ります。
そこで、必要十分な単語だけを使って日本語を作り、
「彼らは英語を話します」
この日本語を受け身に直します。
すると
「英語は彼らによって話されます。」
というシンプルな日本語の文ができるのです。
これを英語に直すと
English is spoken by them.
とすることができ、最後に必要のない「カナダで」を加えると、
English is spoken by them in Canada.
という文ができあがります。
by themは最終的に省略されますが、慣れるまでは残っていても大丈夫です。
受動態で主語となる、最初の文の目的語は日本語で「～を」の前に来ることがほとんどですが、日本人は主語と目的語をあまり意識していません。
そこで、今日説明したように、文の中で不要な要素を探し出し、
その単語を除いた形で日本文を作ると、文がシンプルになり、
目的語が見つけやすくなります。
英語が得意な人は、この方法を瞬時に頭の中で行っています。
（少なくとも私はそうしています）
受動態は、英語の主語と目的語をしっかり認識する良い練習になるので、
今回紹介した方法を使って、しっかりマスターしましょう。
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