こんにちは。
勉強が嫌いな中学生に勉強方法を教えるオーダーメイド家庭教師の富岡正典です。
受験シーズン真っ盛りですね。
私は主に、勉強が苦手な子供に勉強を教えていますが、
新しい教育システムなどにも興味があるので、
今日は静岡県内にある中高一貫校についてお話しします。
あくまでも個人的な意見なので、軽く聞き流してください。
中高一貫校というと、私立の学校や国立大学の附属校を思い浮かべますが、
最近は公立の中学・高校の一貫校があります。
静岡県東部地区でいうと、
沼津市立沼津高等学校中等部がそれにあたると思います。
沼津市立高校は1946年に開校ですが、中等部は15年前の2003年から始まりました。
中等部の定員は80名ですが、高校入試で入学することも可能で、
高校の定員は240名ということです。
中高一貫校の利点としては、
中学に入学した瞬間から、6年計画で大学受験対策が立てられると言うことでしょうか。
私立大学附属の中等部であれば、エスカレーター式で大学まで進学することが出来るので、大学受験の失敗がないという利点がありますが、沼津市立高校の中等部では大学受験対策が最大の利点と思われます。
この他の利点として、
中等部への入学に受験が必要となるので、小学生のころから勉強していないと入学できません。
ということで、いじめが少ないかもしれません。
高校生のいじめは学校の偏差値が高くなるほど少なくなると言われています。
進学校では、高校へ友達を作るためではなく大学へ進学するために行っているので、理解が出来るような気がします。
この理屈からすると、沼津市立高校の中等部へ入学する子供は大学進学が目標だと思うので、いじめは少ないかもしれませんね。
進学実績ですが、沼津市立高校中等部の偏差値は50前後です。
沼津市立高校の偏差値も50前後です。
学校のHPで大学進学実績を調べると、2017年度実績では、
地方の国公立大学への進学者が1~20名いるようです。
また、私立大学の進学実績として、偏差値50以上の大学合格実績を太字にしていることから、学校として中堅以上の大学への進学を目指していることがわかります。
ただし、このレベルに到達できているのは全体の20%前後の生徒なので、学校としてはもう少しがんばりたいところでしょう。
沼津市立高校中等部のような静岡県内の中高一貫校のデメリットとしては、
高校から編入が出来てしまうという問題があると思います。
中学入試で志の高い生徒を集めても、高校入試で一般受験生の入学を許可してしまうと内部進学生たちの勉強に対する気持ちが薄れてしまいます。
沼津市立高校の偏差値が50前後であることから、高校から入学した生徒の意識はそれほど高くないと思われます。
逆に、中学から入学した生徒は相当な覚悟を持って勉強をしないと、高校入試が存在しないために気持ちが緩んでしまう可能性があります。
一般の中学3年生は希望する高校へ進学したいという気持ちで、死に物狂いで勉強します。
その時期を経験できないのは、中等部から入学した生徒にとってはマイナスではないかと思います。
客観的に静岡県の中高一貫校を評価すると、2018年現在では、他の公立中学から公立または私立高校、そして大学へ進学することに対して大きなアドバンテージがあるようには思えません。
せっかく6年間も時間があるのですから、もっと有効に時間を使った方が良いでしょう。
例えば、中学3年から特進クラスを設置して、特進クラスでは大学受験専門の特別カリキュラムを実行する等です。
私立の中高一貫校と同じになってしまいますが、これをやらないと中高一貫の意味ってあまりないような気がします。
また、もし、大学進学は韮山高校や沼津東高校に任せるということであれば、地元への就職に特化したクラスを設置するのもいいかもしれませんね。
地元の伝統技術や一定期間修行が必要な業種を専門に扱い、通常の高校よりもアドバンテージを持たせると人気が上がるかもしれません。
公立の学校なので、平等を大切にしなければならないと思いますが、
差別化するために中高一貫にしているので、あまり平等を重視するのも良くないかもしれませんね。
いじめが不安な方は公立中高一貫校へ進学のも手ですが、大学進学が目的の方は曉秀高校中等部や日大三島中等部への進学をオススメします。
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