中学生の子供が親にテストの答案用紙を見せない理由

こんにちは。
伊東市で勉強が嫌いな中学生に勉強方法を教えるオーダーメイド家庭教師の富おか正典です。

2学期の中間テストが終わって、子供たちがテスト結果に一喜一憂しているところではないかと思います。

 

私は「テストはあくまでも結果なので、あまり気にしないように」と親御さんや子供たちに伝えているのですが、当人達はやはり気になるようです。

 

ある時の出来事です。

数多くいる生徒の中で、テスト結果を私に見せない子供がいました。

興味深いことに、その子供は全てのテスト結果を私に見せないのではなく、点数が一番高かった教科の答案のみを私に見せるのです。

私がその他の教科について尋ねると、「学校に忘れた」と言います。

私は「そんなはずはないだろう」と心で思いながらも、それ以上疑っても仕方がないので、その場は軽く流しました。

 

後日、その子供に興味深い出来事がありました。

親御さんを交えて3人で話をしていたところ、その子供がテスト結果を親に伝えていないことがわかりました。

そこで、その場でテスト結果を口頭で伝えさせたところ、その子供はやはり一番テストの点数が良かった教科から報告するのです。

私はこの時、なるほどな!と思いました。

 

この子供はいつもテストの結果を親に報告しないので、親御さんは大変困っていました。

そして、報告するのは成績の良かった教科です。

 

この子供の親御さんは地域でも優秀な高校を卒業しています。

しかし、自分の子供の成績が中々伸びないことに困っていました。

 

私が見る限り、その子供は読解力と理解力が抜群なので、成績が良くならない理由が見当たりませんでした。

しかし、半年ほど指導しても成績は横ばいでした。

 

そこで、私が注意深く親子の会話を観察していると、親御さんが「結果主義者」であることがわかりました。

恐らく、子供が小学生の頃からテストの結果が良いと褒めて、悪いと叱っていたのだと思います。

その結果、子供は普段の学習よりテストでのみがんばるようになってしまい、成績が下がってしまったのです。

そして、最終的には良い結果のテストしか見せることができなくなってしまいました。

 

テストというのは点数が出るので非常にわかりやすい判定方法です。

しかし、「成績が良かったから褒める」又は「悪かったから叱る」というのはオススメできません。

まぐれで点数が良かった時に褒められれば、子供は普段の勉強を怠るようになります。

逆に、普段一生懸命勉強していても、運や体調が悪ければ成績が悪くなってしまうこともあります。その時に叱られると、子供はやる気が失せてしまいます。

 

テストの結果は参考程度にとどめ、普段の学習に対する姿勢で子供を評価してあげたいですね。

勉強はやれば必ず結果が出ます。

 

今回の例のように子供がテスト結果を隠すようになったら、子供が苦しんでいるサインです。

しっかりとケアをしてあげて下さい。

 

受験勉強は長期間の勝負です。

先が見えないのでとても不安になりますが、子供を信じて一歩一歩進んでいきましょう。

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